| 故・長老先生のレポート04 今日も元気だ!!!剣道だ!!! 昇段審査の神様と言われた 故・長老先生が 剣道引退される直前 旦那に託した レポートを掲載します。 なお マチガイがあるといけないので 句読点誤字脱字等 そのままにしています。 (文字強調 色変えはおつうによるものです。 また 模写及び規約等の改正による※マークの注釈は旦那によるものです。) 剣道段位受審者心得 剣道三段、及、中、高段位受審の心得 三段~五段 (※赤字題名は旦那加筆) ご承知の如く、三段までが、地区の審査であったものが、四、五段は都道府県の審査となり、六、七段の審査は、全日本の審査となります。 先に各地区から都道府県の審査に挑戦するために三段審査の事を話ますが、各地区の審査会に於いても、二段に比べると合格率からみて、三段には、一つの壁が有るように感じられることでしょう。しかし、まだこの段階では、『風格』とか『気品』とか言った項目までは求められておりません。
「先と後」、よく学科試験に出題される問題ですが、三っの先を考え理解した上で、むやみやたらに打つのでは無く、剣先の攻めあいから機会を捕らえて有効打突に結びつけるのです。 三段審査には、十代から二十代前半の若い方々が多く、スピードや力にまかせてやたらと打ちまくります。ときには、有効打突も有るでしょうが、それはまぐれ当たりでしか無く、審査会では評価されません。 従って、年配の方は、所謂(※いわゆる 旦那加筆)大人の剣道をして下さい。それは、剣先の攻めで相手を崩して有効打突を取るのがポイントです。 その練習方法としては、基本的な『技』としては、当然、「仕掛け技」「応じ技」「引き技」「すりあげ技」を覚えることですが、これらの技がすべて出来る訳ではありませんので、審査時にも自然に技が出るように『量より質』を高め、自分の得意技を持つことです。 三段の審査時間は、初段、二段と同じ位いですから、焦って「掛かり稽古」にならぬようにして下さい。これはマイナス点に評価されます。「気迫」と「残心」がポイントになっていますがこれは目に見えない物ですから、普段の稽古の時から剣道に対する取組方を留意し、打突後は必ず相手に対して構え、『隙あらば打つ』の良い癖を付けておいて下さい。
年令適には、二十歳以上になり、責任を持った大人に与えられる段位です。 初心者や、少年の指導的役割を果たすことも、ある程度要求されるレベルです。従って三段までとは審査方法にいくつかの違いがみられ、より厳正になっています。合格基準のなかにも、 『気位』『品位』と言った抽象的、精神的、な要素が入って来ています。剣道に対する取組む姿勢が問われる段階になった訳です。 各剣道連盟の四段合格基準の項目を多い順に述べますと、「剣先のきいた攻め」「風格、品位、気位」「指導者としての資格」となっています。 三段の審査でも、「攻めのある打突」という項目が合格基準の一つになっていましたが、四段では「剣先のきいた攻め」が要求されています。 「勝って打て、打って勝つな」の諺のように、このクラスになると剣先で攻めて相手を崩して、打ったのでなければ、たとえ打突部位を打突したとしても評価されないものです。 基本的に一番大切なのは、子供の頃から教わった通り、竹刀の握りを柔らかくすることです。そして、厳しい剣先の攻めでこちらは、中心をとって攻めれば、相手は苦しく、剣先を上下、左右、に移動させるか、打に出ますから、自然とそこに隙が出来ますから、有効打突を決めるのです。相手の剣先が下がったらメン又はツキ。相手の剣先が上がったらコテ。相手の手元が上がったらドウ。というのが原則ですが、それらの動きを引き出すための、剣先の動きが重要になってくるのです。 また、昇段審査は試合と違って、二本取られたら終り、と言うわけではありませんが、やはり当たった相手が強かったり、弱かったりと言う運・不運もないとは限りません。打ち負けていると言う印象を審査員に与えることは、マイナスですが多少打たれたからと言って、焦ってジタバタと打ち込んでいっては、評価は落ちるばかりです。 打れても堂堂とした態度で、ともかく相手を崩して打つ、と言うどっしりした心構えを忘れないことです。
初段を取ってから、最低でも拾年は足っている訳です。五段は、都道府県審査の最後の段位であり、謂ば、それぞれの剣道連盟が与える全国区への切符です。 求められる条件も、『気品』『風格』『気位』は勿論のこと、『理合いにあった打突』『指導者及び審判員としての能力』など四段よりもさらに、抽象的で精神的なもの、一つ一つの技よりも総合的な実力を問うものになってきます。これが五段の合格基準です。 理合いに合った打突といっても、一口に説明出来るものでは有りません。たとえば、佐藤忠三先生の『剣道の学び方』の中に、「剣道修練の基礎的理合い」という章が有りますが、その項目には次の事柄が書いて有ります。 準備運動、着座、起座、姿勢、足の踏み方、手の位置と竹刀の握り方、目付け、発声、間合い、先、打突すべき機会、残心、気合い、勘、色付けの事、心のはたらき、四戒、平常心、不動心、明鏡止水、無念無想、心気力一致、懸待一致、虚実、離勝、位、守破離、などであります。 つまり、剣道に於ける各要素、一つ一つの働きについて、その意味、何故そうしなければならないか、どうしてそれが正しいのかを知った上での打突が要求されるのです。 今迄の段以上に、剣道に対する深い理解、身体だけでなく頭を使った稽古が求められているのです。 剣先のきいた攻めが重要なのは四段と同様ですが、気で攻めているかどうか、ここがポイントです。一刀流の伝書の中に、「三殺法」の言葉が有りますが、刀や技を殺すだけでなく、気をも殺すことが大切です。
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レポート03 剣道段位審査会実技稽古の纏め方(初~三段) |
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